学校が終わった後や休日などに子供を預かってもらえる「一時保育」や「デイサービス」、お泊りで預かってもらえる「短期入所」等、障害を持つ子供を預ける事が出来るサービスは多くあります。
業者によって異なりますが、未就学児童から中学生、高校生まで預かってくださる場所もあります。
大抵の業者では保育期間中の子供の療育目標を定めて親と相談し、その目標に向かってお子さんごとの療育プランを決めて子供たちの成長を促してくださいます。
そういった面を見ると、各サービスはお子さんのためのサービスと思われますが、本当にそうでしょうか?
実際に障害を持つお子さんを育てている親御さんならば多くの方に賛同いただけるかもしれませんが、とにかく障害児の子育ては手がかかります。
いわゆる定型のお子さんでも手がかかるとは聞きますが、そういったお子さんは正直中学生や高校生くらいになると自分自身で大半の事が出来るようになってくるので親御さんの手間はかなり軽減されます。
ですが、障害を持つ子供は年齢が上がったからと言ってその年齢に合った行動が出来るようになるとは限らず、いつまでも子供のまま育つお子さんも多いので中学生や高校生、はたまた大人になったとしても2歳児や3歳児を育てている事と変わらない手間が必要となるのです。
ちなみに、我が娘のふうちゃんは一番最近の診察では脳内年齢は2歳半と出ています。
体は中学生の体格や力を持ちながらも、その行動は2歳児のそれと同じなので普段の育児にはかなりの労力が必要となってきます。
そういった子供達を何年も何年も見ていく両親の精神的負担はかなりの物です。
毎日数時間、月に数日子供と離れる時間を作って精神的負荷を休める時間が親御さんたちには大変重要なのです。
デイサービス等の利用を決める際に、子供にとって良い事なのか?と考えるご両親もいらっしゃると聞いたことがあります。ですがそういったご両親には、是非「自分たちの負担をどれだけ軽減できるのか?」という面を踏まえてデイサービス等の利用を検討する事を強くお勧めしたいと思います。
お子さんがそういった他のお子さんたちと遊ぶ場所や宿泊できる場所に行けるかどうかという問題はあるかと思いますが、そういった問題や各ご両親の状況や精神的負担の問題も踏まえてサービスの利用について行政と相談を進めてみてはいかがでしょうか。
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