行動の区切りをつけさせる方法について

自閉症の子供の中には、遊びや作業などの行動の区切りを上手くつけられない子が居ます。

ふうちゃんもその例に漏れず、未就学児の頃はなかなか遊びを終わらせることが出来ませんでした。


その区切りをつける方法として、横須賀市の通園施設「ひまわり園」にて教えていただいた手段の一つをご紹介しようと思います。


まず、遊んでいるお子さんにそろそろ終わりの時間が近づいたよ、という事を伝える際に以下のように声を掛けます。


「じゃぁ、10数えたら終わりにしようか。」


その後、一緒に1から10まで数を数えながら指を折っていきます。


「い~ち、に~い、(中略)きゅ~う、じゅう!遊びはこれで、お・わ・り!」


「お・わ・り」の所で、手を叩いて合図を出すようにします。「お(パンッ)・わ(パンッ)・り(パンッ)」といった感じですね。

終わりを伝えた後は、すぐに後片付けに入ることで遊びは終わるんだという事を明確にすることが重要です。


もちろん、最初の頃は子供もすぐには終わることが出来ずに上手く行かないかと思います。ですが、毎回終わるときにこの合図を入れるようにすると、だんだん子供も慣れてきて一緒に「お・わ・り」と手を叩いた後は自分から後片付けに入れるようになってきます。


ふうちゃんも最初の頃は遊びを止めることに抵抗していましたが、毎回やっていると「抵抗しても無駄」という事を認識する(?)のか、区切りがつくようになってきました。

この区切り方法は中学生になった今でもやっていまして、一番良く使うのはお風呂の終わりの時です。

お風呂で遊ぶのが好きなふうちゃんは体を洗った後でも風呂から上がりたがらないので、この方法を取って「お風呂はこれで、お・わ・り♪」とやると、すっと上がってくれるようになりました。


ちなみにこの方法の副産物として「1から10まで数を数えられるようになる」こともあります。

なかなかお子さんの遊びの区切りがつかなくて悩んでいらっしゃる親御さん方、よろしければ試してみてはいかがでしょうか。


横須賀市療育相談センター 通園部門 ひまわり園




療育情報
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