数年前、何度目かの温泉旅行でいつも通り温泉付き部屋を借りた時の話です。
宿についてチェックインを済ませ、仲居さんに部屋まで案内してもらい荷物を置いた所で引き続き仲居さんによる部屋の説明が始まりました。
「こちらが洗面所、こちらがトイレ...」と仲居さんによる説明が進んでいく間、静かにしていたふうちゃんですが「そういえば、部屋付きのお風呂が有るんですよね?」と私が訪ねたと同時に、「おふろ!?」と叫んだのです。
「ああ、お風呂でしたらこちらの襖をあけていただくと...」と襖を開けようとする仲居さんの横に、さっとパパとママを追い抜いて立つ影が。
それは、すべての服を脱ぎ捨て生まれたままの姿で仁王立ちしているふうちゃんの姿でした。
おふろ大好きふうちゃん、よっぽど楽しみだったのか仲居さんの説明が終わるのも待てなかったようです。「おふろ!おふろ!」と連呼するふうちゃんに対し「お風呂、お好きなんですね」とにっこり笑う仲居さんに「ええ、大好き過ぎちゃいまして」と苦笑いするパパとママ。
結局荷物から寝間着だけ取り出し、風呂に入れさせて満足させました。
結局その後もふうちゃんのお風呂ブームは去らず、寝るまでに少なくとも5回、翌朝のチェックアウトまでにも2回入浴を楽しんでいました。
ここ数年は温泉もなかなか行けていませんが、また連れて行ってあげたいものです。
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