初めてふうちゃんがデイサービスを利用する事になった時のお話です。
ふうちゃんにどうやら発達障害があるらしいと判明した4歳の時、児童相談所の勧めでデイサービスを利用してみようという事になりました。
お勧め頂いたデイサービスに連絡を取ったところ、土曜日にふうちゃんを連れて見学に来てほしいとのことでしたので早速週末に見学に伺ったのです。
施設の案内と説明を受ける間お子さんは預かりますよ、という事でふうちゃんを預けたのですが、ありがたいことにふうちゃんは全く嫌がるそぶりもなくパパママと別れて他のお子さんたちが遊ぶ部屋にすっと入っていってくれました。
ふうちゃんを預けた後、両親である私たちは施設内の見学及び利用方法等の説明を受け、利用に問題なさそうだという事で利用契約を済ませました。ここまで、約1時間。全て終わって子供たちが集まる部屋にふうちゃんを迎えに行ったのです。
部屋では丁度紙芝居を子供たちに見せている所でした。
大半のお子さんは紙芝居の前に用意された椅子に座って楽しんでおり、じっと出来ないお子さん達は周りで自由に遊んでいます。
「ふうちゃん、全く問題なく過ごしていましたよ」という先生の説明を聞きながら、さてそのふうちゃんはどこにいるかと探したところ...いました。
紙芝居前に並べられた椅子の一番前の列、ど真ん中。
一番いい席に座って、紙芝居をニコニコしながら楽しんでいるふうちゃんがそこにいました。
その姿を見て「ああ、この子はどこに行っても自分のペースで楽しめる子供なんだな」とつくづく安心したものです。
当初は小学校3年生までしか預かることが出来ない事業所だったのですが、時代も変わり世の中の障害児保育を取り巻く環境も変わったことから預かれる上限が小学校6年生までのび、その後中学3年生まで上限が伸びました。
あれから約10年。お陰様で、いまだにここのデイサービスを利用させていただいています。
利用上限の中学3年生まであと2年。
それまでは、こちらのデイサービスにお世話になろうと思っています。
コメント